やっと、自分の目指す看護をみつけました

やっと、自分の目指す看護をみつけました

看護師 上田理恵

患者さまからのひとことが嬉しい 

私が看護師をめざしたのは母に「看護師に向いている」と薦められたのがきっかけでした。私は4人兄弟の長女で、下の子の面倒をよく見ていたんです。だから人のお世話ができる看護師という仕事に向いているかも?!って自分でも感じ、看護師になろうと決めました。実際に看護師になってから、患者さまと話すことが楽しくて、「上田さん」と名前を覚えてくださったりしていたら感激します。
仕事をしていてうれしいのは、「ようきてくれたなぁ」とか「顔見たかったで」なんていってもらうとき。「私にできることは何でもしますよ」って気持ちになります(笑)。

終末期看護に目覚めた私

これまでいろんな病棟で看護をしてきたのですが、今の病棟が私にはとても居心地がいいんです。
当病棟は終末期の患者さまがたくさん入院されています。長い人生を歩んでこられた最終ステージという、その人の人生で最も重要な最期の時をともに過ごせることに安らぎを感じるんです。
「残りわずかな人生に何かして差し上げたい」「残りの時間に、何か喜んでもらえることがしたい」という気持ちで日々患者さまと関わっています。
特に私は患者さまを下の名前で呼ぶようにしているんです。下の名前って意外に呼ばれることが少ないでしょう?だから最期の時に、人生をともに歩んできた下の名前で接するといいかな・・・って思っています。
また、触れるということも大切にしています。
意識がなくても、元気な人と同じように対応し、「○○さん、今日はいい天気だよ」なんて話しながら肩をさすったり、手を握ったりして笑顔で話すと、心が通じているような気がして、こちらが癒されます。そんな穏やかな時を共有し、その人にとって貴重な最期の時を援助できる終末期看護にたずさわり「私はここが一番合っている!」って目覚めました。

最期はやはり悲しいけれど

看護師になってから、初めは急性期でテキパキ働く看護師に憧れ「かっこいい看護師になりたい」なんて思っていたのですが、急性期は私にはどうもシックリきませんでした(笑)。当院の産科病棟でも勤務して、お産の感動も経験したのですが、やはり私は人生最期の時に援助が出来ることに感動を覚えます。だって、看護師にしかできない援助だと思うから。
血圧や心拍数も低下して、意識もなくなっていっても「○○さん・・・」って話しかけると少し心拍があがって答えてくれたりするんです。私も自然に涙がこぼれ・・・そんな時を過ぎて心拍が停止すると、いつも悲しくて涙があふれます。

私たちにとっては人の死は、日常の出来事ですが、その人にとってはまさに一生に一度、家族にとっても重大な出来事です。だから、悔いのないように、出来るだけ最期の時を穏やかに過ごせる援助を考えていきたいと思っています。これから終末期の看護について勉強し、患者さまの残りの時間に喜んでいただける「何か」を常に追い求め、提供していこうと思います。

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