しっかり勉強して、自信のある態度をとるために

私のなかの変化

看護師として経験を重ねるうちに、どんどん看護学生や新人看護師との距離が出来てきて「教えるのってめんどくさい」なんて思う自分がいました。「なんで出来ないの?」と思ったり「間違ってるやん」と、自分の価値観で相手を見てしまい、腹を立てたり愚痴ばかり言ってしまう私だったのです。

そんな私でしたが、「臨床指導者養成講習会」という研修を3ヶ月受講しました。現場を離れて3ヶ月、学生指導に関することを勉強したり、グループワークをしたりしてさまざまなことを深く考えるうちに、自分の考えが少しずつ変化していきました。また、3ヶ月間の研修期間に、立ち止まって今の自分、これまでの自分、そして学生の頃の自分・・・いろんなことを思い起こして考え、見えてきたことがたくさんあったのです。
これまでの私は、指導とは、相手に対して一方的に「言えば良い」と考えていたのです。だけど、よく考えると、頭ごなしに言われただけでは理解なんて出来ませんよね・・・。それに、私が学生のころは決して出来の良い学生じゃなかったくせに、今の自分は学生に高い要求をしていることに気がついたのです。そして「みんな不安なんだ」と思い、だからその不安に応えてあげることが必要だし、まずはその人の想いを聴くことから始めないといけないと考えるようになりました。この3ヶ月の研修は、私にとって貴重な経験だったと感謝しています。

看護学生さんに伝えたいこと

学生に限らず、新人も同じですが、自分に自信を持ってほしいと思います。経験が少なくても、患者さまからすれば「看護師」なんです。自信のない態度で援助されると患者さまに不安を与えてしまいます。だから、おどおどとした態度で患者さまの前に立ってはいけないということを伝えて行きたいと思います。自信を持った態度を生むためには知識や技術が必要になります。だから勉強が必要なんです。「これだけ勉強してきた」という気持ちが自信ある態度につながってゆく、だから学生さんにはしっかり勉強して実習に臨んでほしいと言いたいのです。

私の学生時代、そして指導者としての私

私は学生時代、失敗ばかりしてきました。しょっちゅう先生に呼び出されて叱られている学生でした(笑)。そんな学生でしたが、実習に行って色々な看護師さんと出会い「こんな看護師さんになりたい」と思う先輩を見つけました。その人は患者さまの話をしっかりと聴いて、的確に判断して行動されている姿が印象的だったのです。患者さまにも頼りにされていて「信頼されるって大事なことだな」と思いました。

今、看護をしていて嬉しいのは「あんたが来てくれてよかった」という患者さまの言葉です。「ありがとう」と言われるときも嬉しいのですが、それよりも「あんたが」という言葉に、その患者さまとの信頼関係が築けた喜びを感じます。

今、指導者として学生や新人看護師に、患者さまとの信頼関係が築けた喜びを感じてもらえるように支援したいと思っています。なぜなら、患者さまに頼りにされているという実感がその人に自信を与え、学びへの意欲、そして良い看護につながっていくと思うからです。

副主任 臨床指導者 大林由佳

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